No.111
アミヒダタケ
 沢に落ちた枝に、まるで紙のような薄いカサが並んでいた。拾い上げてクルッと裏返してみて驚いた。今までに見たことがないパターンに写欲をそそられて、様ざまな距離から何カットも撮った。
 数本の粗いヒダの間に、まるで放電模様のようにシワ脈がつながっている。名前のアミヒダはとても分かりやすくて助かるが、それにしてもなぜこんな特異なパターンを作るようになったのだろう。
 より多くの胞子を作ろうと進化したヒダや網や管孔・・・それらに比べれば進化の初期段階を留めた原始の姿なのかも知れない。
 小さなきのこのこうした新たな発見をするたびに、どんな細部にも手抜きをしない自然界の造形の、完成された美しさに心を動かされる。
撮影データ
神奈川県小田原市・曽我
2006/6/10
Nikon COOLPIX-5000
 
F6.2  1/5
補正 -2/3
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