No.108
フクロシトネタケ
 関東の平地で最高気温が20℃を超えたこの日、そろそろ富士山でも春のきのこが見られるだろうと行ってみた。ところがどんよりとした厚い雲に覆われ、底冷えする寒い風が吹き抜けていた。ようやく冬が終ったところという感じだった。
 幸い探索を始めたころには風も収まり、薄日も差し始めた。そう、やはりこのきのこには日の光が似合うのだ。
 太いブナの倒木に苔がビッシリと生えて、まるで針供養のように長い花を伸ばしていた。その傍らで形のいいフクロシトネタケが面白い対照を見せていた。
 春の暖かい日差しを浴びるようにフクロシトネタケが出始めると、ちょうどその時季に苔も花を咲かせる。そのため、この取り合わせはこの頃の写真に多い。春らしい暖かさを感じるお似合いの被写体なのだ。
撮影データ
静岡県富士宮市・西臼塚 2006/4/19
Canon EOS 10-D
CanonZoom EF17-40L 
F22.0  1/6
補正 -1/3
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