キクバナイグチ(広義)
2011/7/9 奈良県生駒市・くろんど池
 厚いカサ表皮が管孔面から柄の上部にまで伸びているので、成長とともに裂けて独特の表情を見せる。カサの表面は紫褐色の粗いささくれに覆われる。管孔は黄色〜オリーブ褐色で青変する。
 梅雨明けの頃から盛夏によく見られるきのこで、食用にもされる。関西に比べると関東の方が発生が少ないようだ。
■近年(2015)DNA鑑定によって、キクバナイグチ、ヒビワレキクバナイグチ、コガネキクバナイグチの3種に分けられた。本項は過去の記録の内、判断しがたいものを「広義のキクバナイグチ」として掲載している。
■主な見分けポイント
・キクバナイグチ(狭義)・・・カサ表面のひび割れが粗く、赤みが強い。肉の色は白。
                柄の表面全体がワインレッド。
・ヒビワレキクバナイグチ・・・カサのひび割れが粗く、やや白っぽい。肉の色は白。
                柄の上半分ほどが色が薄くクリーム色を帯びる。
・コガネキクバナイグチ・・・カサのひび割れがさらに細かくひび割れている。
                肉の色が黄色。
※管孔が黄色で青変性があることや、柄の上端が黄色いことが多いのは3種ともに共通している。
2005/9/18
横浜市新治
2006/9/2
横浜市新治
2007/7/16
真鶴半島
2010/7/11
埼玉鎌北湖
2011/7/9
くろんど池
2011/8/14
大和民俗園
2011/9/10
5万人の森
2013/9/16
ふれあい森
2014/8/23
けいはんな
2016/7/9
大和民俗園