ヤグラタケ
2005/7/10 神奈川県平塚市・高麗山
 きのこの上にきのこが生える。それでヤグラタケという名前だが、研究室内では他のベニタケ科やその他のきのこにも生えるのに、自然界では主にクロハツやクロハツモドキにしか生えないというから不思議だ。普通は上のように老菌に生えるが、下の写真左のように新鮮なカサの上や、中にはまだカサを開いてない幼菌の上にも生えていることがある。
 もっと変わっているのは胞子の作り方で、ヒダの部分だけでなくカサの肉が変化して褐色の胞子に変わっていくという2種類の胞子を作る。クロハツの群生があっても全く生えなかったり、高麗山のこの場所のように軒並みのクロハツに生えたりと、生態にも不可思議なところがある。同様の生え方をする種類に「ナガエノヤグラタケ」というまれな種類がある。
 
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