今日はどこまで行ったやら・・・


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2009年
6月28日(日)

富士山南麓
静岡県富士宮市
 今の愛車「ぶら坊」になって初のビバークを試みた。まだ、それが必要な季節ではないが、一度テストの意味でやってみた。残念ながら昨夜は曇り空だったので満点の星空の下でとは行かなかったが、それでもサンルーフを通していくつかの星を見ながら眠りに付いた。
 早朝、同じ駐車場でビバークしていたご家族は偶然にも当HPの読者で、車のシールを見て声をかけていただいた。
 探索を始めてすぐに見覚えのあるきのこを見つけた。昨日「遊々きのこ」のフジタケさんがアップしていた、黄色いウラベニガサ属のきのこだ。付近には幼菌もいくつか出ていた。恐らく「北陸のきのこ図鑑」の仮称種アカエノベニヒダタケだと思うが、すでに名前が付いているのかも知れない。とてもきれいなきのこだ。
 朽ちた材上にオレンジ色の小型のきのこを見つけた。以前にも見た記憶があるヒナアンズタケに似たきのこだが、材から出ているという点で不明の種類だ。
 森は乾燥していてなかなかいい被写体が見つからなかったが、朽ちた倒木から柄の長い小型菌が2本生えていた。アシナガタケだと思うが、やや青いみを帯びたカサの色が印象的だった。
 ※アップ後すぐに北海道のレオピーさんから「アオミノアシナガタケ」ではないかとメールをいただきました。情報ありがとうございました。
 カサの直径3センチほどのチャヒラタケを見つけた。ローアングルで見るとヒダはまだ白く、自ら放出した胞子の色でカサの表面が褐色になっている様子がよく分かる。
 いつものように西臼塚へ移動する途中で、いつものように大きなきのこが目に飛び込んできた。ヒトメノトガリアミガサタケだ。やや古くて小さな穴も開いているが、高さ12センチほどの大きなものだった。
 西臼塚はオオキヌハダトマヤタケが豊作だった。かなり広い範囲でたくさん出ていて今が発生のピークだが、有毒種だから誰も採らない。
 苔むした倒木にベニタケ属のきのこが生えていた。この仲間は地上から出るはずだと思ったら、図鑑にはまれに腐材上に発生と書いてある。ここまで苔が覆っていると材上とは言えないかも知れない。
 午後は雨になり空も暗くなってしまったので、早めに切り上げた。
2009年
6月21日(日)

高麗山・湘南平
神奈川県平塚市
 午前中は強い雨が降り風もあったので探索をためらったが、昼には止んで空も明るくなった。先日の斜面の先、自称「テングタケ通り」の様子を伺いに出かけた。
 しばらくは泥をかぶった傷んだきのこばかりで、カメラを向ける気にならなかったが、「テングタケ通り」へ登る急な坂道に大きなきのこを見つけた。高さ12〜3センチのクサウラベニタケだ。傍にあった幼菌は少しカサの色が違った。
 いよいよ通りに入るといきなり真っ赤なカサが目に飛び込んできた。これぞ「紅茸」、みごとな鮮やかさだ。味を確認しなかったがドクベニタケ・・・ということにしておく。傍にはカワリハツの緑色タイプもあった。
 この200mほどの平坦な「回廊」に、かつて種々のテングタケ属が混生したことがあったので勝手に付けた名前だが、今日は雨に打たれてボロボロに砕けたドクツルタケの仲間が1本だけあった。
 ここではスミゾメヤマイグチも毎年見かける。今日も小型ながらいいスタイルで1本生えていた。
 初めて見るきのこがあった。高さは3センチほどの小さなものだが、カサの中央が乳頭状に盛り上がっている。ヒダがピンク色を帯び始めていたのでイッポンシメジ属かも知れない。
 締めくくりに相応しい1本を見つけた。普通は秋に出るのだが時どき初夏に顔を出すルリハツタケだ。付近を丁寧に探したが、この1本だけのようだった。
 湘南平は低く垂れこめた雨雲の中で、テレビ塔もかすんで見えた。
2009年
6月20日(土)

沼津市民の森
静岡県沼津市
 何を隠そう、今日の探索地は来月に予定されている「神奈川キノコの会」の宿泊勉強会の目的地だ。途中のルート選びに迷っていたので、下見も兼ねて実際に走ってみた。
 公園は海岸の県道からかなり走った高台にあり、腕時計のアバウトな高度計では5〜600mくらいだった。まず管理棟に挨拶をして探索開始。
 しばらく何も見つからなかったが、道路脇に白いカサが見えたので近づいてみるとベニタケ属のきのこだった。肉眼での同定がきわめて困難なグループだが、これはカサの表面を見てすぐに分かった。ツギハギハツだ。
 すぐ近くには柄の赤いイグチがあった。カサも赤みがあり管孔は白くて孔がやや粗い。アケボノアワタケのようだ。
 この後しばらくはアカマツの林を歩いてしまったので、きのこの姿はとても少なかった。ようやく枯葉に紛れて保護色になっているようなカサを見つけたが、見慣れない姿で名前が分からなかった。よく見るとカサの周縁部にわずかなシワが見えた。柄は白くて表面に細かな粒点が覆っている。真っ白なヒダを見てようやくツエタケらしいことが分かったが、柄がカーブしていたり、カサの中央が平滑な点はそれらしくない。
 そろそろ車に戻るコースを探していると、舗装された道路脇に黄色いカサの群生があった。まだ幼菌の集団だが柄が長く、カサに少し粘性がある。カオリツムタケだろうとニオイを確認すると、表現の難しいやや甘いニオイがした。
 最後に芝生の広場を横断して近道を選んだら、芝生の間に褐色のカサがいくつも見える。これはオオヒメノカサのようだ。
 さらに、長い間見たいと思っていたコキイロウラベニタケをやっと見つけた。この独特の赤紫がかった黒いカサは、なかなか思い通りに撮影できない。
 そしてさらに、そのすぐ傍で赤黒い小型菌を見つけた。図鑑に載ってないが、リンクHP「徒然花鳥風月」の雅さんが2005年に松戸市で撮られたものと同種のようだ。カサも柄も透明感のある赤に黒い鱗片が覆っている。
 近道のつもりでショートカットした芝生広場でずいぶん時間を取られてしまい、おまけに通り抜けられず引き返した。いい被写体に出会えたから結果オーライということで・・・。
2009年
6月16日(火)

高麗山・湘南平
神奈川県平塚市
 今年も胃カメラを飲んだ。食道炎が一年前から改善していなかったのだが、組織検査の結果が今日出て、病変は悪性のものにはなっていなかったので一安心だ。
 ホッとしたついで(?)に、久しぶりの湘南平を1時間ほど歩いてきた。雨が降ったおかげで、遊具のあった(今はすべて撤去された)斜面だけでもたくさんのきのこが見られた。
 まずは定番のヒロハシデチチタケ。ここのイヌシデの根元に毎年のように顔を見せてくれる。
 そして次もここでよく見かけるイロガワリ。今まで小型のものが多かったが、今日はカサの直径4センチほどになったものが見られた。さらに付近を探すと前種とのツーショットも見つけた。
 この斜面では数種類のベニタケ属を見ているが、どれも名前がハッキリしない。今日たくさん出ていたのは赤紫色の小型のもの。柄の下部にもカサと同じ色があり、ヒダはクリーム色をしている。
 先日の定点観察でもたくさん見かけたが、ここでもクロノボリリュウタケがいくつも見られた。里山では今がピークなのだろう。カサや柄の色の濃さにはずいぶん個体差があるようだが、全体がベージュ〜クリーム色のもの以外はすべて同種と考えていいのだろうか。
 ベニタケ属と並んで同定の困難なグループがアセタケ属だ。とてもいい状態の小型のアセタケ属のきのこを見つけて、カブラアセタケだろうと思ったが根元の「カブラ」はハッキリしなかった。
 最後に珍しい種類を見つけた。高麗山では初めて見るクラマノジャガイモタケだ。ジャガイモタケとの違いや正しい種名が釈然としないが、数冊の図鑑の特徴を読むと「クラマ」になるようだ。
 夕方からは強い雨が降り出した。週末も忙しくなりそうだが、胃を圧迫しない撮影姿勢に気をつけなければならない。
2009年
6月14日(日)

新治市民の森
神奈川県横浜市
 暑くもなく寒くもなく、直射日光もなく明るい曇天・・・今日の定点観察は理想的な「きのこ日和」となった。
 最初に目に留まったきのこは小型菌で、しかも苦手のアセタケ属。しかし、カサにも柄にもきれいに鱗片がそろっているので、写真的には撮り甲斐のあるきのこだった。
 今年最初のテングタケ属はツルタケだった。1本だけしかなかったが、さすがテングタケの仲間は1本で十分迫力がある。
 その近くではハタケシメジも見つかり、さらに黒っぽい幼菌もいくつか見られた。今年もたくさん発生して、メンバーの舌も満足させてくれるといいのだが。
 今日は小型菌をずいぶんたくさん見たが、中でもヒメコンイロイッポンシメジ近縁種の2種は、言葉では言い表せない微妙な美しさで撮影を楽しませてくれた。何気なく散策していては恐らく誰の目にも留まらないような小さなきのこだが、注意深く観察すると目を見張るような美しさを持っている。
 いよいよサイズの大きなイグチの仲間も出始めた。これもまだ1本だけだったが、新鮮な状態のキッコウアワタケだ。柄に赤い色が見えないので少し疑問が残るが、カサのひび割れやゆっくり青変する管孔の様子などから同定された。
 探索も終盤近くになりやや疲れ気味のところへ、とても興味深いきのこ発見の声がかかった。一見するなりこれはハラタケ属だろうと思ったが、ヒダがかなり白っぽく柄にはツバがない。根元には綿のような菌糸が付いていて、ココア色の鱗片がひび割れ状に広がるカサの表面以外は、あまりハラタケ属らしくない。本日のところは全く不明のままとなった。
2009年
6月13日(土)

富士山西麓
山梨県富士河口湖町
 関東が梅雨入りしたらしい・・・という気象庁の発表。後日、修正を加えることがあるのでそういう表現をするらしい。まだ雨も少なくジメジメ、ムシムシという感じでもない。
 一つ目的があったので富士山の西麓、大室山へ向かった。すぐに見つけたのはとてもいい状態のフミヅキタケ。ちょうどカサを開き切ったところで、ヒダがまだ白っぽい。カサは吸水性が強いようで中心から乾き始めていた。
 写真栄えのする派手なきのこを見つけた。散策路に沿って点々と並んだハナホウキタケ。厳密には近縁種かも知れないがこの鮮やかな色ならこの名前で問題ないだろう。
 落ち枝に黄色いカサを見つけてハチノスタケだろうと当たりを付けたが、カサの縁が薄くささくれている。裏返してみるとヒダになっていた。これはニオイカワキタケに違いないと、ニオイをチェック。とてもハッキリした甘いニオイがした。
 ここへ来た目的の一つはオオチリメンタケの標本撮影。硬質菌だから日を開けても大丈夫とタカをくくっていたら、なんと倒木そのものが見当たらない。転がり落ちてしまったのだろうか、キツネにつままれた気分だ。
 急な斜面を探し回っていると、大きなブナの根際にキララタケの幼菌が群生しているのを見つけた。太い根を取り囲むようにおびただしい数が発生していた。
 仕方なく麓へ降りて外周の道を歩くことにした。細い落ち枝に見慣れない小さなカサが並んでいた。裏返すととても粗いヒダが伸びている。短い柄は硬くて黒いのでシロホウライタケ属ではないかと思うが自信はない。
 もう1種、倒れ掛かった立ち枯れの木に、白いヒラタケ型の小さなきのこが生えていた。表面は真っ白でツヤがなく、根元に白い毛が密生していてヒダが黄土色になっている。これはニセコナカブリではないだろうか。これも自信はない。
2009年
6月 7日(日)

真鶴半島自然公園
神奈川県真鶴町
(神奈川キノコの会)
 今年度最初の「キノコの会」の野外勉強会が行なわれたが、悪天続きだった真鶴半島での勉強会のうっぷんを晴らすような好天になった。
 早く着いたので少し歩くとすぐに小さなイグチを見つけた。カサに強いヌメリを持つヌメリニガイグチだ。管孔面にいっぱい水滴を付けていた。
 と、そこへもっと早くに来ていたUさんご夫妻がやってきた。なんと、ずっと見たいと思っていたマツカサタケを見つけていた。さすがご夫婦そろって並外れた「きのこ目」の持ち主だ。ところがその情報を耳にした I さんはさらに3個見つけて鑑定場所に出されていた。とても状態が良かったのでタップリ標本撮影をさせていただいた。
 もっと珍しい種類をM副会長から教えていただいた。なんと抗菌性がとても強いはずのクスノキの、それも生木の樹皮に生えるニクコウヤクタケという種類で、顕微鏡下でたいへん興味深いものがあるとのことだった。
 雨がタップリ降った割にきのこは多くなかったが、立ち枯れた大木にとても新鮮なウチワタケがたくさん生えていた。極めて平凡な種類でもこういう撮影チャンスはなかなか得られない。ほっとする癒しを感じるシーンだった。
2009年
6月 6日(土)

富士山北麓・西湖
山梨県富士河口湖町
 このところ関東では週末にかけて天気が崩れるというのが続いている。カラカラの好天よりははるかにマシなので贅沢は言えないが、やはり撮影中の雨は辛いものがある。
 先月、信号を曲がり損ねてパスした西湖へ行ってきた。どんより曇って少し肌寒い中での探索だったが、目新しい種類にも出会えた。
 鮮やかな黄色いカサが目に留まった。アキヤマタケだが付近を探してもこれ1本だけしかなかった。ローアングルで撮ると日に透けたヒダがきれいだ。
 広葉樹の枯木から淡いピンク色のゼラチン質のきのこが生えている。時どき見かけるのだが名前が分からない。恐らく「北陸のきのこ」のホオベニシロキクラゲ(仮)と同種だろう。
 今年初めてのイグチに出会った。カサに強いヌメリがあり、柄にはツバがない。チチアワタケだ。
 スミゾメシメジも数ヵ所で見かけた。ハタケシメジによく似ているが柄の根元に白い毛が生えているので分かりやすい。
 モリノカレバタケもあちこちに生えていたが、ちょっと印象の違う群生を見つけた。どうやらカブベニチャらしい。幼菌は栗色をしているがカサを開くと白っぽくなってしまう。少しクセのある甘いニオイがした。
 そのすぐ傍で見つけたきのこは、柄を見てすぐにアマタケだと思った。ところがどうもカサの様子が違う。はっきりとした条線があり、サカズキホウライタケのカサに似ているが、不明菌だ。
 かなり朽ちた針葉樹の倒木に黄色みを帯びたクヌギタケ属のカサを見つけた。柄も透明感のある黄色なのでナメアシタケでいいのだろう。
 去年見つけたナナイロヌメリタケに期待したのだが、そう簡単に見つからないから「珍菌」なのだと納得。
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