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| 2010年 7月25日(日) 富士山西麓〜南麓 静岡県富士宮市 |
早朝から富士五湖付近で探索を始めたが、ここ数日間の猛暑とカラカラ天気でほとんどきのこは見つからなかった。そこで、昨日かなりの雨が降った西麓の田貫湖へ向かった。 初めての場所だがとても整備されたきれいな湖で、キャンプ場付近の森の中を探索した。 湖畔の道を歩くと小型のムラサキヤマドリタケが1本だけ立っていた。やや色の薄いタイプで、ここまでカサが開いても管孔面は菌糸膜で覆われていた。 そのすぐ横にキツネ色のカサが見えた。裏を覗き込むと鮮やかな黄色いヒダが見えた。その名もキヒダタケだ・・・と思ったが、よく見るとわずかに青くなっている部分が見えた。これはきっと・・・と、採取してチェックしてみるとはっきり青変した。イロガワリキヒダタケだ。 しばらく歩くと付近一帯にチチタケがたくさん生えていた。あまりカサの色が赤っぽくないのでよく見ると、カサの周囲に細かいシワが見える。これはチリメンチチタケでいいと思うが、色やシワの状態はずいぶん個体差があってチチタケと見分けられないものもある。 苔の上に小さなきのこを見つけた。キヒダタケに姿は似ているがヒダが白い。時どき見かける小型のクロチチダマシだった。 暑くなってきたので早めに田貫湖を離れ、南麓のブナ林へと避難した。ここも少し雨が降ったようだが、期待に反してきのこの発生は多くなかった。 数ヵ所でツエタケを見つけた。カサの直径5〜6センチ、高さ10〜15センチのやや大型タイプだ。カサに放射状のシワが広がり、周縁部では丸い網目状の凹凸になっている。 広葉樹の倒木にたくさんの幼菌が並んでいた。このトゲだらけの姿はスギタケモドキだ。成菌はとても壊れやすいので、この頃がもっともいい被写体になる。 最後に見つけたのはとてもいいバランスで生えていたので、しばらく同定に悩んでしまった。これはアシグロタケの幼菌のようだ。苔に囲まれてなかなかいい雰囲気だった。 猛暑の中の撮影は大げさでなく命にかかわる。バテ始める前に早々に切り上げて帰路に着いた。 |
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| 2010年 7月19日(月・祝) 八菅山いこいの森 神奈川県愛川町 |
1年前、きのこ一家Uさんに案内していただきハイカグラテングタケを撮りに行ったが、いかんせん気まぐれなきのこのこと、タイミングが悪かった。昨日、UさんのHP「ちょっと道草〜キノコ道」の裏ブログ(?)を見ると、柄の長い幼菌の写真がアップされていた。今回はタイミングがいいに違いないと、朝早く出かけた。 何という成長の早いきのこだろう。その幼菌はすっかりカサを開き、すでにカサの一部が壊れていた。しかし、その付近に大きな2本と幼菌があったので、今回は何とか撮影することができた。見かけによらずもろいきのこで、虫にもやられやすいようだ。 2002年の観察会の時、この森で初めてミヤマザラミノヒトヨタケを見たことを思い出して探してみると、今日もやや小型ながら1本だけ出ていた。カサが反り返った姿は初めて見たが、ヒダの細い線がなかなか美しい。 その先の坂道にベニタケ属とチチタケ属が1個ずつ生えていたが、両方とも名前が分からない。 ベニタケ属は明るい褐色で周囲は白く、細かくひび割れてさらに表皮が裂けている。カサのゴミは取れやすく、粘性がないかあっても弱いようだ。 チチタケ属の方は全体が黄色いので、前に新治の観察会で見たものと同じかと思った。ところがよく見るとカサの表面が平滑ではなく、やや粘性のあるフェルト状になっている。白い乳がわずかに出る。 しばらく歩くと、よく鱗片の揃ったコシロオニタケを見つけた。めったにカサを開いた成菌に出会わない不思議なきのこだ。 あちこちに大きなニガイグチモドキが生えていたが、どうもカメラを向けたくなるものがなくてやり過ごしていた。するとバランスよく3本並んだ幼菌に出会った。 薄暗い森の中で赤いイグチを見つけたので、アケボノアワタケだろうと思った。撮影すると何だか様子が違う。きれいなピンク色のツブエノウラベニイグチだった。 車に戻る直前、コナラの根に小さな白い花が落ちている・・・と思ったらなんとヒナツキガキが、まるで咲いているように開いていた。 11時には帰途に着いたが、撮影はタップリ楽しめた。 |
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| 2010年 7月18日(日) 高麗山・湘南平 神奈川県平塚市 |
少しでも気温の低い間にと、早朝に湘南平から歩き始めた。 いつもの斜面でヒロハシデチチタケを撮りながら、ふと後ろにあった間伐材に目をやると、何やら赤い粒がいくつも出ている。盤菌かと思いルーペで観察すると、表面に赤い毛が密生している。もしやこれは・・・?7年前に1個だけ見つけた「超珍菌」ヒイロチャヒラタケではないか、と採取して裏を見ると真っ赤なヒダがあった。場所は前回から2〜300mも離れているので、高麗山では定着した種類であることが分かった。 気をよくして探索を再開したが、思いのほかきのこの発生が少ない。次に見つけたのは小型のウラベニガサの仲間。カサの中央に隆起した放射状のシワがあるがカサヒダタケとは印象が違う。慎重に掘り起こしてみたが基部に材がなく、地上生のきのこのようだった。 次に見つけたのも小型の不明菌。全体に黒っぽいイグチなので、これがコウラグロニガイグチなのかと思ったが、管孔が柄に垂生しているものの、あまり黒くないので違うようだ。カサの縁が管孔面より長く伸びているのが特徴的だが、名前は分からない。 テングタケ通り(自称)に差し掛かるとすぐに黄色いカサが目に付いた。鮮やかな環紋のキカラハツモドキだ。 続いていい状態のシロヤマイグチを見つけた。あまり見かけない種類だが、時どきこの道で見つける。 タマゴタケが多く発生するポイントに期待したが、残念ながら数個の残骸があっただけ。1本だけスタイルのいいカバイロツルタケが立っていた。 9時ごろにはすでに気温30度近くになり、汗が噴き出す。撮影は午前中で切り上げた。 |
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| 2010年 7月17日(土) 富士山南麓 静岡県富士宮市・富士市 |
3連休は晴れて暑いという嬉しくない予報なので、初日は前夜出発で富士山へ向かった。ところが南麓の水ヶ塚を過ぎた頃から濃い霧に包まれ、ついには雨が降り始めた。 朝には雨が止み、撮影にはとてもいい状態となった。ただ、うかつに樹に触れると「雨滴爆弾」が落ちてくる。 苔むした針葉樹の倒木に、白いカサの小さなきのこが生えていた。クヌギタケ属の仲間かと思ったら、ヒダや柄に黒いシミが見えた。これはミヤマシメジだ。付近を探すとあちこちにたくさん出ている。「薄汚い姿」が典型というのは、ある意味で私にとても挑戦的なきのこだ。 散策路から脇道へ入った薄暗い中に、いい状態のキサマツモドキを見つけた。深い森を背景にすると本種らしい雰囲気になった。 歩いていると何度か独特の異臭が漂ってくる。きっと付近に「虫媒菌」があるはずと思ったがなかなか見つからない。ようやく群生するキツネノロウソクを見つけた。倒れたものが多かったが、ハエを引き寄せる力は倒れても健在のようだ。 ふと足元に黄色い極小菌を見つけ、よく見ると頭の丸い部分に粒々がある。冬虫夏草の仲間だ。宿主が少し傷んで何か分からなかったのでひとまず撮影。その後ルーペで見ると大きな黒いアリのようなので、マルミノアリタケでいいのだろう。 あちこちでコガネヤマドリを見つけたが、あまり写真向きのスタイルが見つからない。小さな幼菌がいいモデルになってくれた。 午後はもっと標高の低いポイントへ移動したところ、きのこの数は多くなったが、すでに傷んでいるものが多い。 遠くから目に飛び込んできたのはとても新鮮なシロソウメンタケだった。付近にはやや古くなった黄色いものもあった。 暑くなってきたので早めに切り上げようと思ったところで、とてもきれいなタマゴタケモドキに出会った。あまり反り返った姿を見ないので、丁寧に撮影してたらすっかり汗だくになってしまった。 |
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| 2010年 7月10日(土) 〜12日(月) 鎌北湖 埼玉県毛呂山町 (神奈川キノコの会宿泊勉強会) |
今年の宿泊勉強会は埼玉県入間郡にある「鎌北湖」畔の宿をベースに行なわれた。金曜日の夜半にも雨が降ったようなので、条件はいいだろうと期待した。 10日(土)は八王子から圏央道を利用してスイスイと現地へ到着。受付までたっぷり時間があるので付近を探索したが、ちょっとコース選びを誤ってほとんどきのこがないところを歩いてしまった。 午後は「埼玉きのこ研究会」の福島会長と西田さんの、きのこ栽培や多彩なきのこ観察の興味深い講演に聞き入った。 明けて11日(日)は山コースと湖畔コースに分かれて探索したが、両コースともかなりの種類を観察することができたようだ。 湖畔コースに参加して最初の被写体は、遅ればせながら今年初めて出会ったタマゴタケ。袋から出たばかりのきれいな幼菌だった。 そのすぐ先には鮮やかなレモン色のキイボカサタケが3本並んでいた。デジカメでこの色を再現するのはとても難しいので、補正やコントラストを変えて何枚も撮った。 そのすぐ傍で初めて見る小さな丸いきのこが見つかった。表面が毛で覆われて、頂部に穴を開いている。ひとまず撮影して鑑定結果を待つことにしたが、穴はさらに開いていてヒメツチグリ属の仲間であることが分かった。 道のすぐ脇の斜面に真っ黒なイグチが生えていた。レフ板を強く当ててみると、柄の上部だけにはっきり網目が見えた。クロニガイグチだ。本種としては小型だが、とてもスタイルのいい1本だった。 すぐ近くにはこれも真っ黒い小さなきのこが生えていて、カサや柄が黒い毛で覆われている。どうやら ※後日、城川会長より検鏡結果の連絡をいただき、なんと子嚢菌のテングノメシガイ属であることが分かった。現地での「初動捜査」に手抜かりがあったこと、深く反省します。 コース終盤になって迫力のあるシーンに出会った。垂直の岩の面から大きなキクバナイグチが出ていた。今まで樹の根際に生えているものを見ていたので、岩の隙間から生える姿に驚いた。しかも、等間隔で斜めに5本も生えていたのだが、全体像を捉えることができなかった。 鑑定会では全体で150種近くも採取されたので、同定作業に長時間が費やされた。 翌12日(月)は朝に解散となったが、遊び足りない仲間が集まって寄り道を計画。檜原都民の森(東京都)へ向かったが、標高1,000m以上ではまだきのこの姿は乏しく、小さなコナカラカサタケモドキがとてもいい状態だった。 |
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| 2010年 7月 5日(月) 昨日の珍種の続編 |
昨日の観察会で最も「ドキッと」した、透明の被膜を持つヌメリの強いきのこを「アキノアシナガイグチ近縁種」として掲載したが、どうやらヌメリイグチ属の「ヒメヌメリイグチ」らしいことが分かった。訂正して再度掲載しておく。 ※次週は10日(土)〜12日(月)の「キノコの会・宿泊勉強会」に参加するので、ページの更新は12日(月)以降になります。 |
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| 2010年 7月 4日(日) 新治市民の森 神奈川県横浜市 |
ようやくムシムシと不快指数の高い日々となり、不快な反面きのこに期待が持てる複雑な季節になった。定点観察はニューフェースも加わり賑やかに始まった。 今日はとてもたくさんの種類を見ることができたのだが、特別にスポットを当てて掲載したい種類があったので、少し割愛することにする。 最初は草むらに数え切れないほど群生していた、ハナオチバタケの褐色型。紅色型も少し混じっていたが、あまり状態は良くなかった・・・と、言い訳。 おそらくこの観察会では初登場ではないかと思うニセアシベニイグチが出ていた。管孔面に少し赤みがあるのが気になるが、柄に垂生する点や管孔が極めて短いことで本種と同定した。 この後、ツルタケと並んで不思議なきのこを見つけたのだが、その掲載は後に回すことにする。 草が茂った所に1本だけアカハテングタケが立っていた。ツバが離れてカサを開きかけたちょうど撮りごろの状態。ヒダのピンク色がはっきり見えた。 スギ林の中に1本だけ立っていた高さ5センチほどのきのこは、ヒダを覗き込んでビックリした。カサが2重になっているのかと思うほど大きなツバがあり、チョコレート色の胞子が積もっている。カサも柄もヌメリがないのでヤナギマツタケだろうと思うのだが、付近を見回しても広葉樹がない。「?」マークを3つほど付けたい。 さて、その不思議なきのこは、小型のツルタケと並んで生えていた高さ5センチほどのもの。カサも柄も全体が粘液に包まれている。カサの下はまだ被膜に覆われていたが、その被膜を見て驚いた。なんと透明の膜で中の黄色い管孔がくっきり見えている。キクバナイグチ属のアキノアシナガイグチに近い種類だと思われるが、こんな不思議な特徴は聞いたことがない。これからも観察を続けたいきのこだが、再会は期待薄かも知れない。 |
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| 2010年 7月 3日(土) 富士山北麓・南麓 山梨県富士吉田市 静岡県富士宮市 |
水曜日ごろにあちこちから「きのこ爆発」のウワサが聞こえてきた。週末ではタイミングが良くないと思い、里山とは違うきのこを求めて富士山へ向かった。 結果はハズレ。高麗山でも歩くべきだったと悔やんだ。 最初に向かった北麓では、運転中に目に飛び込んできた新鮮なカイメンタケがあった。カラマツの根から生えているようだ。 1400m付近まで登ったが、やたら目に付くのはモリノカレバタケや小型のイタチタケ。やっと見つけた大きなカサは、クロハツモドキだった。 すぐに諦めて東回りで南麓へ向かったが、次第に風が冷たくなり霧が出始めた。急いだ方が良さそうだと思い、歩き慣れたポイントへ入った。 薄暗くなった中でも黄色いきのこは目立つ。すぐにキサマツモドキを見つけた。まだヒダの白っぽい新鮮なものだった。 しばらく歩くと、今度はニオイで分かるきのこがあった。太い倒木にキイロスッポンタケが出ていた。 どんどん霧が濃くなり森の中が暗い。そしてついに雨が降り出したので退散した。 |
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