今日はどこまで行ったやら・・・



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2008年
5月 6日(火・振祝)

高麗山・地獄沢
神奈川県平塚市
 4連休の最終日になってようやく快晴の一日になった。と同時に気温もグンと上がり歩いているだけで汗が出る。そして撮影の宿敵やぶ蚊という余計なものも出る。「連休疲れ」を残しては本業に差し支えるので、今日は地獄沢だけを歩いてきた。
 ぼろぼろに朽ちた材の混じる地面に、鮮やかな黄色いカサが並んでいた。ベニヒダタケだ。ヒダがピンク色になった時のカサの黄色との配色が独特で美しいが、これはまだ小さくてヒダもまだ白かった。
 次も小さなきのこでカサも褐色だったので、名前の分からない苦手なきのこかと思った。しかし何となく見覚えのある姿だ。数年前にここで採取して検鏡してもらったコザラミノシメジだ。大きさに幅があり大型のものは外見もかなり違うが、ヒダの白さは特に印象に残る。
 そろそろサマツモドキが出ているかと期待したが、去年遠目で発見した場所には見えなかった。それでも何となく気になったので傍まで行くと、反対側にきれいなカサを広げていた。やはり目に頼って手を抜いてはいけない。
 今日、山道を登っている時に奇妙なものを見つけた。地面から褐色の塊が出ていて、表面はビロード状のヘラのような形をしている。何かの幼菌かと成長後の姿を想像しても全く分からない。一つ切断してみたが中まで同じビロード状で組織らしきものがない。きのこではなくシダか何かの新芽だろうか。
2008年
5月 5日(月・祝)

富士山南麓
静岡県富士宮市
 里山にきのこの姿が増え始めると、どうしても富士山の様子が気になってくる。今日は天気が不安定らしいので朝早くに出発した。
 いつものコンビニで弁当を買い、いつものように隣の広い公園を一回りする。ほとんどきのこがなかったが、まるで人工のオブジェのような面白い模様のカサを見つけた。乾燥でひび割れたフミヅキタケだった。
 標高1,200メートルは気温10℃、上着を1枚着てちょうどよかった。歩き始めて足元を注視すると、おびただしい数のシロヒナノチャワンタケが生えている。ブナの実から生える小さな子嚢菌で、チャワンの周囲や柄に白い毛が生えている。ブナが豊作だったので熊が満腹なら嬉しいのだが。
 今日いちばんたくさん見られたのはコガネヌメリタケで、あちこちの倒木に群生を見つけた。しかし、なかなかオリーブ色を帯びたような鮮やかなオレンジ色のものが少ない。中には別種かと思うほどの灰色のカサまであった。なんとかいい状態のものを見つけてローアングルで撮った。
 何カットも撮って疲れたので休憩をしていると、次第に雲が厚くなり霧雨が降り始めた。休憩中に目に留まった倒木上のきのこを急いで撮影した。
 明るい褐色のカサで根元から放射状に細いシワが広がり、細かなササクレも見られる。ヒラタケ型でブナの材から生えているが、ヒダの幅が狭くてツチヒラタケにちょっと似ている。ヒダは鋸歯状に波打っているのでイタチナミハタケかと思ったが、カサの表面の基部に全く毛がない。ミミナミハタケ属だと思うが種名は分からない。
 雨足は次第に強くなり傘をさして歩くようになったので、そろそろ車に戻ることにした。すると、またいだ倒木の傍に何やら黄色い網目が見えた。雨のせいでニオイを感じなかったが新鮮なキイロスッポンタケだった。雨に煙る森をバックに撮ったが、本種ではちょっとミスマッチか・・・。
 本降りになってしまったので急いで車に向かっていると、かなり遠くから目に飛び込んできたすごいきのこがあった。さほど太くないブナの倒木から巨大なアミヒラタケがいっぱい生えている。最大のものは幅35センチ。こうなると迫力を通り越して滑稽にさえ見えてくる。
 帰路はワイパーも役に立たない土砂降りになったが、それも通り雨ですぐに止んだ。
2008年
5月 4日(日)

新治市民の森公園
神奈川県横浜市
 恒例の定点観察会は明るい曇天で気温は20℃前後という、絶好の観察日和となった。
 観察を始めてすぐに茂みの中でスジオチバタケが見つかった。高さが3センチほどでカサの溝線があまり乱れてないきれいなものだった。少し撮り頃を過ぎていて紫色の溝線がしっかり見えなかったが、それでも他の種類にない独特の表情を持つきのこだ。
 少し離れた場所でイタチタケのきれいな状態を見つけた。カサを開きかけた幼菌の株と開き切った成菌の株があり、どちらもカサの表面に白い鱗片をたくさん付けていた。
 池ぶち広場ではウスベニイタチタケの成菌と幼菌が並んで生えていた。よく群生を見るきのこだが、残念ながらここではこのペアだけだった。カサが乾くと色がかなり薄くなってしまうが、これはまだとても新鮮で濃い紫色が印象的だった。
 ほとんど泥に埋もれた状態の朽ちた木に小さな白いカサを見つけた。慎重に取り出すと数本のヌナワタケが生えていた。真っ白い小さなカサと透明なジェルが層になっている柄を、質感を出して撮影するのがとても難しい。未だにこのきのこの満足な写真が撮れてない。
 一方、ずっと撮りたいと思っていた種類をメンバーが見つけた。もう探索も終盤で駐車場へ向かっている時に、それは積み上げたコナラの材に生えていた。淡い紫色とその独特のスタイルが魅力的なアラゲカワキタケだ。干からびたものは時どき見かけるのだが、新鮮な状態にはなかなか出会えなかった。
 この他にもたくさんの種類が見られるようになり、里山がようやく賑やかになってきた。
2008年
5月 3日(土)

伊豆・一碧湖
静岡県伊東市
 この週末の前にも関東地方にまとまった雨が降った。それで「魔がさした」とでも言うのだろうか、大型連休真っ只中に伊豆半島へ向かってしまった。しかし「ガソリン騒動」の影響か往復ともあまりひどい渋滞に遭わずに済んだ。
 歩き始めてすぐにヒノキの根元に栗色のきのこを見つけた。カサの直径は2〜3センチで中央が色濃く周縁部が白っぽい。柄が細いので気になるがこれはエセオリミキではないだろうか。
 朽ちたコナラの切り株からクヌギタケの仲間が生えていた。雨に濡れて光っていたので思い切りクローズアップで撮った。後でニオイを確かめたがほとんど無臭だったのでアクニオイタケではない。
 太い落ち枝の下側に明るい褐色のカサを見つけた。カサにヌメリがある。なんとエノキタケではないか。冬を代表するきのこがこんな季節に生えることもあるのか。柄の表面にビロード状の密毛があるので間違いない。
 真っ黒い硬質菌を見つけて、気になって管口面を見ると全体に黒から灰色をしていた。これはクロサルノコシカケのようだ。初めて見る種類だ。横幅は15センチ以上もあるずっしりと重いきのこだった。
 もう1種初めて見る種類があった。広葉樹と思われる落ち枝に淡い黄色の透明な粒が生えていた。見たところキクラゲ類か子嚢菌類になると思うが、ルーペで観察すると短い柄を持っているものもある。ミズベノニセズキンタケに近い感じがするので子嚢菌の仲間ではないだろうか。
 明日は定点観察会で仲間が集まるので、今日の不明菌を調べてもらうことにしよう。
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